この数字、一体何を意味していると思われますか?
これは健康食品・サプリメントの推定市場規模を表しています。
調査会社の株式会社インテ―ジによる生活者起点の
2012年8月に行われたインターネット調査の結果です。
(参照:内閣府「生活者起点での健康食品・サプリメント市場 実態 〜インテージ 健康食品・サプリメント市場実態把握レポートより〜」)
内訳としましては、男性41%の6,045億円。
女性が59%の8,701億円でした。
健康食品の推定利用人口は5,327万人であり、
男性が46.7%の2,490万人、
女性が53.3%の2,837万人でした。
この数字についてはどのような感想をお持ちになるでしょうか。
約1兆5,000億円規模は産業としてはかなりの経済効果を上げていると言えるでしょう。
あまりピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんね。
それでは比較として、美容健康(ヘルスケア)産業の他業種の市場規模を見てみましょう。
●化粧品国内市場 | 2兆2983億円 |
●一般医薬品国内市場 | 6043億円 |
(参照:株式会社富士経済「”メイクアップ””ボディケア” 化粧品国内市場を調査(3)」、
「一般用医薬品(市販薬)の国内市場を調査」2013年調べ。金額は推定)
いかがですか?
更に興味深いのが、下記のデータです。
●小売流通パン市場 | 1兆4,398億円 |
約1兆5,000億円規模とは、スーパーやコンビニで販売されている小売流通パン市場と、おおよそで同程度の市場規模があることが分かります(※両者の数字は統計方法が違いますので、市場規模金額はあくまで参考程度にしてください。)
(参照:株式会社富士経済「小売パン(流通パン、ベーカリーショップ)など国内パン市場を調査」
2012年調べ。金額は推定)
ドラッグストアやコンビニを見ましても健康食品・サプリメントのコーナーがしっかりと用意されています。
つまりそれだけ流通量があるということです。
極端な事を言えば、朝食や昼食に惣菜パンを買うのと同じような感覚で健康食品を手軽に買っていると捉えることもできます。それだけ身近な存在になったと言えるのではないでしょうか。
このような大きな市場規模を持つようになった背景には、世界的な健康志向の高まりが挙げられます。
1960年代にアメリカで初めて明文化された「QOL(生活の質・生命の質)」という概念は、まず医療や社会福祉の観点から価値観の見直しがなされてきました。
我が国日本も、60年代の高度経済成長を経て、経済的・物質的に豊かになったものの、自然破壊や公害、核家族化による人間関係の希薄化などの問題提起の中で、健康的で精神的な豊かさを求めるようになりました。
世界に冠たる長寿国になったものの、長生きできたとしても、その後半人生のほとんどが寝たきりなどで過ごすのではなく、健康長寿の「質」を、満足させていきたいという願いと、急速な高齢化が社会的に医療費を圧迫するという現実問題などが、人々のセルフケアへの意識の高まりとなって現在に至っています。
冒頭でご紹介した㈱インテ―ジの試算によると潜在市場規模は3兆5732億円。
現在の規模から2倍以上成長できるポテンシャルがあると推計しています。
これはまだまだ工夫次第で、市場の開拓が可能であるということです。
弊社はこれまで10年以上にわたり、数多くの健康食品を開発してきた実績とノウハウがあります。
これからも貴社にとってお役に立てるような情報を発信して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回のまとめ
まだまだ2倍以上成長するポテンシャルを秘めている。