健康食品・サプリメント受託製造OEM
よくあるご質問

「ひと」を幸せにするために:コンセプトのつくり方

前回は「市場で勝てる商品の条件の一つ」として「誰に」売るのか知るために、詳細な顧客像を特定することについてお伝えしました。

そこで今回から次のステップである『コンセプト』について2回に分けて取り上げて参ります。

どうぞ最後までお付き合いください。


関連記事:『市場で勝てる健康食品・サプリメント商品の条件とは


コンセプトとは

さて、普段当たり前のように使い慣れているこの5文字のカタカナ名詞。
そもそもどういう意味なのでしょうか。

一般的な辞書を調べますと
(1) 概念(哲学)、観念
(2) 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。
と書いてあります。

私たちが普段使っているのは、大体(2)の意味ですね。
このメルマガで使っている意味についてもそれが当てはまります。
他にも「思想」や「理念」とあります。なるほど、どれも納得できます。

いろいろ言葉はありますが、ここではもっとわかりやすくシンプルに『基本的な考え方』としたいと思います。

余談ですが、全世界で1億台を出荷した「Wii」の企画担当として、最も初期のコンセプトワークから、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークサービスの企画・開発すべてに横断的に関わり「Wiiのエバンジェリスト(伝道師)」「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれる玉樹 真一郎氏は、更につっこんでこう仰っています。
「コンセプトとは、『あらゆる活動の原点』であり、『未知の良さに形を与えたもの』」だと。
(参照:ダイヤモンドオンライン コンセプトのつくりかた―「つくる」を考える方法わかる事務所

うむ。さすがです。やはり「それまでになかった新しい価値」を創造する方は違います。製品で世界にインパクトを与え続けたAppleのスティーブ・ジョブズもそうでした。

このお二人だけでなく、革新を起こすイノベーター(革新者)やクリエイターに共通している「考え方」があります。

それは「ひと」を幸せにするか?

世の中に新しい価値を創造する革新者は、常にその商品、サービスで「ひと」が幸せになれるか、喜びを与えられるか、を考えています。

前述の玉樹氏は、Wiiのコンセプトを考えるとき、最初に「おばあちゃん」を思い浮かべたそうです。子供がゲームに熱中し過ぎてお母さんに叱られているのではなく、一家で鍋を囲うようにゲームをする情景を想像したといいます。

まさに、前回お伝えした「誰に」使って欲しいのかが明確になっています。
つまりコンセプトを考える上で重要なのは、その商品によって「誰」が幸せになるのか、喜びや感動を得ることができるのか、なのです。

そのために必要なものとは何でしょうか。

それは『願望』です。もっとつっこんで『ユーザーの願望』としましょう。
「こんなことができたら良いな」、または「あんな風になりたいな」という『願い』を叶えるための『考え方』、それこそがコンセプトなのです。

しかしながら、当然『願望』は人それぞれ、十人十色です。
だからこそ、顧客(ユーザー)像は絞るべきなのです。

そこから始めて、その顧客像は多くの人の共感を得られるというならば、それこそが、正しいコンセプトの選び方になります。

前述したように、コンセプトの究極の在り方は『新しい価値の創造』ですが、健康食品の場合は少し様子が違います。それはなぜでしょうか。

健康食品は『食の再確認』を促すもの

なぜなら、健康食品・サプリメントというものは、食材の持つ栄養素を効果的に組み合わせたものだからです。
つまり元からあるものの再確認と再構築です。
わかりやすく言えば、『いいとこ取り』ですね。

現在は研究によって、栄養素が様々な効果を発揮することがわかってきています。

私自身、お客様から「こんな商品が作りたい」というご要望に対して、持てる原料素材の知識を駆使して、最適な配合を設計してご提案しています。

例えば、一日の野菜摂取の推奨量は350g以上といわれていますが、それを毎日続けるのは意識していてもなかなか大変ですよね。

または、生活習慣病のリスクを減らすには、青魚のDHA ・EPAをとることが良いといわれていますが、毎日お魚ばかり食べてはいられない、もしくはお魚は好きではない、など。

そういう場合の代替案として、食生活のバランスを保つために健康食品・サプリメントが存在するのです。

そのためには、食べ物の持つ栄養素の良さを知らなければならない。
だからこそ、私は「健康食品は『食の再確認』を促すもの」だと考えています。

健康な生活を送るために

健康な生活を送るためには、『栄養・運動・休養』のバランスが不可欠です。
そのうちの栄養を補うものが健康食品です。
そしてそれを習慣にするということは、まさに『食』に対して意識しなければ、そういう行動にはたどり着きません。

「食生活を見直すこと」と「それを効果的に代替する」ことが、健康食品を利用するという、根本心理なのではないでしょうか。

だからこそ、健康食品のコンセプトは、顧客像で特定した「こうありたい」という願望を代弁し、その商品を利用することで、「幸せな未来を実現する」想像ができるものが望ましいといえます。

今回は『考え方』について考察しました。
次回は『伝え方』について取り上げたいと思います。

今回のまとめ

コンセプトは「顧客の願い」を叶えるための考え方。
それを利用することによって「ひと」を幸せにできるか、
どれほど多くの「ひと」の幸せが実現できるかを考え抜くことである。

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