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前回は「機能性食品」が制定された背景をご紹介いたしました。
今回は健康食品業界が急成長した1990年代前半をご紹介していきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

青汁ブームとトクホ創設

青汁

元号が昭和から平成に変わり、景気が徐々に後退しだした1990年(平成2年)、悪役商会会長の俳優、八名信夫氏の「まずい!もう一杯!」という、あまりにも強烈なTVCMは、お茶の間に反響を呼び、バラエティ番組の罰ゲームなどに利用されるなどして、「青汁」がブームになります。

翌年の1991年は、前回お伝えしたように厚生省が『特定保健用食品制度(トクホ)』を創設します。

これは、医薬品ではないため、効能効果をうたえない一般食品の中でも、厚生省が認可した機能性成分には、決められた文言で保健効果を記載しても良いというものでした。

例)「おなかの調子を整える食品」:乳化オリゴ糖、ビフィズス菌、乳酸菌など

しかしながら、審査が厳しく、認可取得までに費用と時間のコストが掛かり過ぎるということがネックとなり、認知度も低く浸透するまでにはかなりの時間を要することとなりました。

省庁の思惑と国民の興味度が重なり合った

1992年には農林水産省の研究結果が発表され、「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が脳機能の活性化に効果があるとしてブームになります。

全国漁業協同組合連合会のキャンペーンソングとして作った『おさかな天国」のキャッチーなフレーズは、一般家庭に浸透する大きな一助となりました。

このように、省庁の積極的な働きかけもあり、またメディアに取り上げられることで狙い通り、食品の三次機能である「機能性食品」が急速に認知されるようになりました。

翌93年には、杜仲茶の血圧低減作用が注目され、またサントリーによるごまの成分研究による「セサミン」や、(株)健康家族の「伝統にんにく卵黄」などが発売されます。

昔ながらの食材をサプリメントでとるという流れが定着しつつありました。

同年、大塚製薬が米国で店頭販売シェアNo.1という「ネイチャーメイド」とブランド提携し、「サプリメント」という言葉の認知が広がりました。

この頃に、従来の粉末などを液体に混ぜて飲むタイプから、カプセルやタブレットを飲むタイプが増えてきました。

健康食品の価格破壊はじまる。

1994年(平成6年)、(株)ファンケルが「生ローヤルゼリー」他、サプリメント28品目を発売。それまで高価であった健康食品をお手ごろな価格で購入できるような価格破壊を行いました。

1980年に無添加化粧品を発売し、化粧品業界に風穴を開けたファンケル(FANCL)は、業界の慣習に囚われないチャレンジスピリットでサプリメントを身近にするという大きな役割を果たしました。

1995年、テレビ番組『午後は○○おもいッきりテレビ』内で司会のみのもんた氏の名調子で紹介された「ココアポリフェノール」がスーバーや小売店で売り切れ続出や品薄となる社会現象を起こしました。

これらテレビの健康情報番組は、高視聴率をおさめ、様々な健康情報が発信されるようになります。

このような後押しもあり、健康食品業界は右肩上がりの急成長を遂げることとなったのです。

次回は、規制緩和による更なる発展を遂げた90年代後半を取り上げてまいります。

今回のまとめ

平成に変わった1990年代は、機能性食品を広げたい省庁と、国民の興味度が重なり合い、それに呼応して健康情報番組が増え健康食品業界は急速な発展を遂げることとなった。

参照:
ウィキペディア【キューサイ

東京都福祉保健局 食品衛生の窓【トクホ(特定保健用食品)とか栄養機能食品って何?

FANCL 会社情報【創業者メッセージ

ウィキペディア【ココア


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