店舗販売
健康食品(栄養補助食品・サプリメント)の流通販路をご紹介するシリーズ。第4回目は店舗販売です。
※おことわり:この文章は健康食品・サプリメントの販路としてのビジネスモデルをご紹介するものであり、賛否または推奨しているわけではございません。
既にご存知の事柄もあるとは思いますが、全く初めての方にもわかるようにと心を砕いておりますので、あくまで参考としてご覧いただけると幸甚です。
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個人商店をお持ちのオーナー様へ
前回までにネットワークビジネス、
ダイレクトマーケティング(単品通販)、
ネットモール出店とご紹介してきました。
一貫してお伝えしたいことは、
「健康食品ビジネスはいかにリピートしていただける商品とサービスを作ることができるか。の創意工夫の連続である」ことです。
今回は店舗販売ですが、ドラッグストアやコンビニのようにフランチャイズチェーン展開の店舗ではなく、スポーツジムやエステサロン、飲食店などの専門性をお持ちのお店の個人オーナー様に向けて書いています。
健康食品を取り入れることによって新たなビジネスチャンスのヒントとなれば幸甚です。
メリットとデメリット
それでは、健康食品市場における「販路」の一つである
店舗販売のメリットとデメリットを見ていきましょう。
【メリット】
- 対面でのコミュニケーション・カウンセリングが可能
- 直接手にとって確認することができる。(ネットの写真では伝わらないこと)
- 顧客の反応を直に感じ、それをサービスに反映させやすい。
1.の対面でのコミュニケーション・カウンセリングについては、以前報道番組でSHIBUYA109のカリスマ店員と呼ばれる販売員の取材を見て強烈な印象を受けました。
どんな内容だったかというと、その販売員はお客様に対してメールアドレスの交換や、タメ口(友達口調)など友達感覚で接客していたのですが、彼女のファンだというリピート顧客にとっては、「洋服に詳しく、センスの良い友達」のアドバイスを信頼し、自分のために似合う服を選んでくれる存在になっていました。
べったりとした接客を好まないおっさんの私でも彼女が一販売員を超えて、代わりの利かない顧客のアドバイザーになっているのだなと言うことがわかりました。
カリスマという言葉が軽く使われている風潮ですが、彼女の接客サービスは十分納得のいくものでした。
そんな顧客との強い絆を築ける半面、デメリットも存在します。
【デメリット】
- 立地条件や営業時間などの制約によって多くのお客様と会えない。
- 土地代、人件費などのコストがかかる。
- 技術を持った人材の確保と接客スタッフの教育など用意周到な準備が必要
上記で1.を【デメリット】としてあげましたが、あくまで集客の面での課題であって、考えようによっては【メリット】に転化します。
それは、顧客と対面で集中してより深いコミュニケーションが取れるからです。
顧客にカウンセリングが可能なお店の強み
スポーツジムやクリニック、エステサロンに来る顧客は、健康になりたい、きれいになりたいと思っているからこそ、時には予約までして、時間とお金を投資しているのです。
そして、痛いところや気になる箇所が良くなった後も続けて来店していただけるのは、その良くなった状態を持続させたいからです。
そこには生活圏内からの行きやすさや、施設設備の良さもさることながら、その中にいる先生やトレーナー、スタッフが気に入っていることがリピートの大きな要因といえるでしょう。
つまり、顧客にとって「快」を与えてくれる存在として認識してもらっているのです。
この様な強い結びつきは対面販売の大きな強みだといえます。
これはまさに健康食品との親和性は抜群です。
コンビニやドラッグストアで店内POPを見て買うよりもいつも健康の相談に乗ってくれる先生のお勧めの方が信頼できますし、また効き目が違います。(プラシボ効果は絶大です!)
メリットはわかっていても、集客に苦労されている場合も現在話題になっているO2O(On-line to Off-line)を勉強されることをお勧めします。
O2Oとはネットの情報で実店舗に誘導する取り組みのことです。
クーポンの発行や新商品・サービスのお知らせなど様々な工夫をしてお店に来てもらうことで、より深いコミュニケーションをとり、ファンになっていただければ言うことはありません。
現在はモバイル機器の飛躍的発達でハイティーン以上なら誰もが携帯を持ち、どこでも情報を得ることができるようになっています。
集客方法はまた次の段階に進んだように思います。ご参考になれば幸甚です。
【今回のまとめ】
なぜなら信用する人からのカウンセリングは商品への信頼性となり、
長いリピート顧客になってくれる可能性があるからである。