前回に引き続き、
『平成26年度第4回インターネット都政モニターアンケート結果 健康食品』
から「健康食品」の利用目的を見ていきましょう。
設問は【あなたは「健康食品」をどのような目的で利用していますか。
又は今後利用する場合、どのような目的で利用すると思いますか。】
であり、10個の選択肢から1つ選ぶアンケートです。
回答 | 平成26年 | 平成15年 |
栄養成分の補給 | 31.7% | 51.3% |
---|---|---|
健康の維持 | 31.7% | 51.5% |
疲労・体力の回復 | 30.0% | 33.7% |
美容、ダイエット | 13.3% | 11.1%/6.0% |
強壮 | 3.7% | 3.3% |
食事の代用 | 1.7 | 2.3% |
その他 | 0.9 | 1.3 |
特に目的はない | 1.1 | 1.8 |
「健康食品」を利用するつもりはない | 20.7 | ― |
(※有効回答数は460名、平成15年の有効回答数は398名)
(※平成15年は美容とダイエットが別の設問であった。
最後の『「健康食品」を利用するつもりはない』は今回のみ)
となりました。
今回の結果は、約10年前に比べると
利用目的における効果への期待度が減っていることが窺えます。
これは恐らく、前回シリーズの
『健康食品を巡る歴史の旅』でご紹介した
アガリクスショックや、健康情報番組のヤラセ問題などにより
健康食品へのイメージがあまり回復していないようにも感じられます。
また、最近のジョギングブームを見ると
栄養面だけに依存せず、運動を取り入れて
生活習慣を改善しようという流れになっている
一面もあるかと思います。
ここでのご紹介は割愛しましたが
『健康食品の入手方法』の設問で
「友人、知人から購入(又はもらう)」や
「病院、診療所で入手」、
「スポーツジム、エステサロンで購入」
という選択肢に7.6%~3.0%の回答があり
信頼できる人からの購入はやはり強いと感じました。
これからのソーシャルメディア時代になると
ますます増えていくように感じます。
何度も言うようですが、この調査結果は限定された条件下で
行われているので、このデータだけで判断するのは早計です。
しかし考えるヒントにはなりますので
「商品開発」の参考にしていただけると幸いです。
【参照】平成26年度第4回インターネット都政モニターアンケート結果 健康食品