インターネットがもたらしたものと『健康日本21』:業界絶頂期の風景

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前回ご紹介した90年代後半は、インターネット(e-コマース)の台頭と厚生省による医薬品の規制緩和によって健康食品業界はビッグウェイブに乗ることができました。

今回の前半部分はインターネットがもたらしたものについて、そして後半は厚生労働省が2000年代前半に推進した健康行政について考察していきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください。

インターネットの本質とは

google検索

インターネットが普及したことで、何が可能になったのでしょう。
マーケティングの観点からすれば、それは1 to 1のマーケティングが可能になったことが1番大きな変化だと思います。

それまでの新聞やテレビなどのマスメディアで不特定多数に広告を打ち、興味を持ってもらった人に対面販売や通信販売で売っていたものが、パーソナルコンピューターの名の通り、個人(パーソナル)が企業や商品、サービスにつながることができるようになったのです。

そしてインターネットの本質は、
「検索して選ぶ」ことにあります。

1998年に創業したGoogleは、独自のアルゴリズムプログラムを用い世界中の情報を瞬時に表示するサービスを開始しました。
そのサイトデザインは、検索窓だけというシンプルさ。
まさに本質を明確に捉えたデザインで、禅に通じる美しさすら感じます。

伝わるメッセージ

さて、そんな膨大な情報を探せるようになったユーザーに、どうやったら自社の商品やサービスを選んでもらえば良いのでしょうか。

最も端的な答えは、「伝わるメッセージ」を持っていることです。
「伝わるメッセージ」とは物語性のあるものです。

古来より人々は説話に慣れ親しんできました。
その物語の中に自己を投影させやすいことから共感し、嗜好性をも作り上げていくこともできます。

だから健康食品がe-コマースで伸びるのは必然でした。
なぜなら誰もが感じる健康の悩みに共感することができたからです。
この時期に創業し、急成長をした企業の中でもファンケルやわかさ生活の誕生物語は秀逸です。

人は「わかってもらえた」と感じた相手に対し信頼するものです。
同じ健康の悩みを体験したという物語は、その後の経過と共に詳しく聞いてみたいものですよね。

これはe-コマース初期から現在まで変わらない真理です。
「選ばれる情報=伝わるメッセージ」を持っていることが、売れる商品、サービスの必須条件といえるでしょう。

またレビューを書き込めるようになったので、新しいユーザーもそれを参考にして信用を高め、新たな関係を築くことができるようになりました。

コミュニケーションの双方向性というのがインターネットの大きな強みであると思います。

健康日本21

2000年(平成12年)厚生省が、健康寿命の延伸等を実現することを目的とした2010年までの10カ年計画
「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」
を発表しました。

趣旨としては、

「健康に関連する全ての関係機関・団体等を始めとして、国民が一体となった健康づくり運動を総合的かつ効果的に推進し、国民各層の自由な意思決定に基づく健康づくりに関する意識の向上及び取組を促そうとするもの」

(※『厚生労働省「健康日本21」とは』から抜粋)というものでした。

この結果、公共施設での禁煙や分煙が促進されることになります。

翌年の2001年(平成13年)には、中央省庁再編による厚生省と労働省の廃止・統合で誕生した厚生労働省が「保健機能食品制度」を発足します。

ちょうど10年前に開始した「トクホ」に加えて、「栄養機能食品」を新設したことにより、ビタミンやミネラルなどに一定量含有量などの規格を満たしていれば、機能をパッケージなどに表示できるようになりました。

2002年(平成14年)には「健康増進法」を制定。
健康日本21のスローガンの元、ついに法制化されることとなりました。

このシリーズでも何度も取り上げていますが、役所のトップが旗振り役として健康意識の向上を掲げ、法律として明文化したのですから、メディアはもちろんのこと、社会インフラ(基盤)も整っていく背景は健康食品業界だけでなく、健康産業にとっての追い風でした。

インターネットというコミュニケーションインフラと国民上げての健康意識の高まりという社会インフラの2つの強固な基盤の上に沿って、どこまでも成長し続けることを夢見たのです。

しかし、「好事魔多し」といいますが、暗雲はすぐそこまで近づいていたのでした。
それはまた次回。

今回のまとめ

90年代後半から2000年代前半は、インターネットにより直接個人とのコミュニケーション手段が可能になった上、厚労省主導の健康意識向上を目指した法整備は、健康産業の成長を磐石のものにしつつあった。

参照:
Google【トップページ

FANCL【創業者メッセージ

わかさ生活【わかさ生活誕生物語

厚生労働省【健康日本21


励みになりますので、ご意見やご感想等をいただけると幸甚です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお付き合いいただけると幸甚です。

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